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popn2013

フレーム加工/その1 (図面引き、加工、接着)

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フレーム加工/その1 (図面引き、加工、接着)

前: 9ボタン加工/その3 (塗装)
次: フレーム加工/その2 (細かな改良)


== フレームの構想 ==

9個のボタンをpop'nのオリジナルと同じ位置で固定し、かつ回路も内包するようなフレームが必要である。
以下はフレームの構想段階でのポンチ絵。

天板となるフタ部分、9ボタンを埋め込んで保持する中間材(スチロール?)、基板や中間材を入れて固定する箱部分の3層構造を考えていた。
9ボタンは音ゲーとしてバシバシ叩かれる部品なので交換メンテを容易にするため、
筐体にネジ止めするのではなくぴったり嵌る穴をあけたスチロール材か何かにはめこむ形にしている。
その中間材を箱に収めて固定(接着)し、制御基板も箱にネジ止めして最後にフタを閉める構造である。

しかしこの構造だと筐体の剛性は箱部分が担う形になるため、厚めの木材などで箱を作る必要がある。
ポプコンは椅子に座って膝の上に乗せて使うことも想定していたため軽いことが望ましく、発泡スチロールや薄いプラ材のみで作る方針に変更した。

そういった材料はネジ止めに向かないため、いっそ基板もはめこむ形にした。
発泡スチロールに基板やコードも埋め込んで固定するとなると、複雑な立体形状を作らなければならない。
そこで薄いスチレンボードを層状に何枚も重ねて筐体を作成することを思いついた。

薄いボードそれぞれに9ボタンや基板を埋め込む穴をカッターで開けていき、最後に各層を貼りあわせて接着する。
大きなスチロールの塊に溝を掘っていくよりも加工が容易で、型紙を貼って切っていけば精度もそれなりに出せる。
途中で割れるような失敗をしてもやり直しは1枚だけで済む。
また今回のように、基板を閉じ込める中空構造のような形状も簡単に実現できる。

初めて試みた工法だったため不安もあったが、結果的には結構うまくいったと思う。


== 材料選定 ==

フレームに使ったダイソーの5mm厚スチレンボード。もちろん105円。

色を統一できるほど数が置いてなかったため、カラフルに3色で合計10枚購入。(青2赤4黄4)

スチロールなので強度・剛性はそれなりだが、価格の安さと入手性、加工のしやすさが抜群。
発泡がポロポロ崩れるようなタイプではないので扱いやすい。
それほど剛性が求められない場所や、今回のように重ねあわせて強度を増してやれば色々使えそう。
(ちなみに2014年3月には黒色や、面積半分で厚さ2倍のものなどが追加されて充実してきている)
(買えるうちに買っときたい)


== CADで図面引き ==

スチロール板を切るための型紙として、CADで各層の図面を作成した。
アーケードのポップン筐体に準拠したボタンの配置と、メイン基板・オプションボタン基板を埋め込む穴、さらにそれらを繋ぐケーブルを通す溝を掘る。
上の層から順番に、1~8層の図面。(画像デカイので注意)

実線部分が切り取る線。9層目と10層目は底板でありただの板なので割愛。
1・2層目をフタとして使用するため、2層目と3層目の間は接着しない。
フタ層の穴も9ボタンのふちにぴったりはまるので、ほんの少しキツ目にすることでネジ等を使わずフタが固定できる。
3~5層目はUSBとPS2コントローラケーブルを外部に引き出すための切り欠きがある。

外形寸法は縦412.5mm、横718mm。(図面上は)
実際は厳密にこの寸法にする必要がないので適当に加工する。


== 加工 ==

図面を縮尺1/1で印刷し、スチレンボードに両面テープで貼り付けて実線部分にカッターを入れる。

(3層目。4層目とともに最も加工がしんどいやつ)
このときはコンパスカッターを持ってなかったので丸い型紙を押し当ててカッターナイフで切った。
フチがガタガタ。

ボタンと基板を入れる部分をくり抜いてから溝のラインを切断。

この順番で切るのが多分一番やりやすい(と思う)


== 接着 ==

10枚全部切り終わったら、片面にスプレーのりをまんべんなく吹きかけてペタッと接着。

取り返しがつかないので貼り合わせる順番や表裏をぜったいに間違えてはいけない。

また細い部分は剛性が特に低いので、カドをきちんと合わせてもその部分だけズレたりしやすい。
完璧に貼り合わせるのは至難の業。

基板やボタンを入れた状態。

案の定、若干せまくてはまりにくいボタンがあったり、外形のフチがガタガタだったり…
でもこのコードが収まってる感じは結構お気に入り。


フタを閉めて出来上がり。
接着のときに若干反りかえってしまったらしく、カドのあたりが少し浮き上がってフタがきれいに閉まらない。


つづく


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