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フレーム加工/その1 (図面引き、加工、接着)次: (なし)
== フレームの改良 ==
前回までで筐体としての機能は完成しており、今回は学祭での展示以後に行った改良作業の記録である。
作業したのは2014年3月22日だがずっと更新を忘れていたため、写真をたよりに思い出しながら記述する。
なお後述するが、実は今回の改良作業は
ほとんど効果がなかった。
しかしせっかく写真が残っていたので、供養の意味も込めて記事にした。
== 磁石によるフタの浮き防止 ==
前回の記事の最後にも書いたが、フタの端が反り返ってしまって筐体上部がぴったり閉まらないという問題があった。
おそらくスチレンボード接着時の位置ずれが原因で、はがせないスプレーのりを使ったため反りの修正は困難である。
そこで浮いている部分に磁石を埋め込むことで、磁力でフタをくっつける改良を試みた。
購入した磁石。ダイソーにて25個入り105円。消費税8%は2014年4月1日から。
1個600ガウスの"強力"マグネットらしい。
これをフレームの上部とフタの裏側に向かい合わせに埋め込む。
フタの裏側に置いて位置決め…
コンパスカッターで円形に切り込みを入れる。
フタは青と赤2枚のスチレンボードを貼りあわせてあるので、
赤だけを除去するとちょうど磁石が埋め込める厚みになる。
しかしここも当然接着済みなので、カッターナイフでぽりぽりほじくる羽目に。
磁石を入れてみるとぴったり。
これと対になる位置に、土台フレームの方にも穴を開ける。
コンパスカッターからのカッターナイフ。
埋め込んだだけでは磁石同士がくっついて外れてしまうので、
さらに上からOPPテープを貼って補強する。
これで磁石の埋め込みは完了!
さてこれでフタの浮きは改善されたはず…と思いきや、
実際のところ全然改善しなかった。
反り返る力に対して完全に磁力が負けている模様。強力とはなんだったのか。
ちなみにもっと強力なネオジム磁石(2800ガウス!)も買ってはいたが、
小さすぎてコンパスカッターが使いにくいのとこれ以上穴を開けると汚くなりそうだったので保留。
ポプコンとしての機能に影響がないこともあってそのまま放置している。
8個入り105円(当時)のネオジム磁石。こんなものがそこらの百均で簡単に手に入るのはありがたい限り。
== 9ボタン内の光反射シート作成 ==
9ボタンはLEDで光る仕組みになっているが、ボタン内部が黒いのであまり明るくないことと、
「白」ボタンはカラーフィルムを入れていないせいで中の基板が見えてしまう欠点があった。
(右上に転がってるワカメみたいなのが「緑」用のカラーフィルム。)
(赤青緑黄を含むセットのフィルム(ダイソー105円)を丸く切っただけのもの。)
9ボタンのベースとして使ったダイソーLEDライトは元々、中に白い厚紙が入っていて光を反射する構造になっていた。
そこでこの構造を真似て基板隠し&反射材を仕込んでみたらどうかと思い、試してみた。
9ボタンから透明なフタ部分を外してコピー用紙に型を取る。
ちなみにこれ以前に光の拡散を期待してフタを紙やすりで荒らしてみたが、効果は薄かった。
反射材は直径80mmくらいがちょうどいいと分かったので、コンパスカッターで紙を切り出す。
さらに中央にプッシュスイッチを通す穴を開ける。
ノギスできっちり測った。
のに入らない。なぜだ。
穴のふちに切り込みを入れて対応。
さらにLEDが紙の上に出るようにカッターで切り込みを入れる。
あとは元通りボタンを組み立てるだけ。
しかしこれも1つだけ組み上げてボタンを押してみたところ、どうもヘコヘコして感触がよくない。
押すたびにカサカサ音も出たり、どうやら紙が可動部に干渉している様子。
肝心の反射効果のほうも、期待したほどではなかったというかコレジャナイ感がにじみ出る結果に。
一応基板の目隠しにはなっているものの、地味に手間がかかる割に効果が薄かったので反射材はボツ案となった。
== その他改良案 ==
上記以外に、
・筐体全面に薄いプラ板を貼ってコーティングする
・筐体裏面にすべり止めシートを貼る
という案があったが、
前者は9ボタンの大きな丸穴をプラに正確に開けるのが面倒かつ困難っぽいためお流れに。
後者はとりあえず養生テープですべり止めシートを貼って運用していたが、もうそれで良いかなという気がしてきて放置している。
この記事を執筆しているのは2015年11月で、学祭での展示から丸2年が経過しているが、
(ゲームプレイ頻度が低いのもあるが)現在も機械的トラブルなどはなく正常に動作しているようだ。
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